01/2/17〜2/24

      
                                 
        




 









  ピラミッドの写真を初めて見たのは一体何才頃だったのでしょうか、記憶も定かではありません。


おそらく少年少女雑誌ではなかったかと思います。当時としては、国内の鳥取砂丘でさえ、
果たして行けるかどうかという時代でした。あの大きさも、砂漠の砂の触感も子供の私には見当もつかないものでした。
観たい、触れてみたいという、それがやっと叶う時が来ました。

 でもでも、です。そうなんです。

 私が海外へ出かけると言うと、必ずその直前にアクシデントがやってくるのです。
勇んで出かけた旅行説明会。 そこで、階段の最後の一段を踏み外し、見事に前につんのめって!
みるみる紫色に膨れ上がる右足の甲。(左足は10年前にヤッテアリマス。)
『ウーン、行けるかなー、エジプト!』咄嗟に頭に浮かんだ言葉です。
友達は心配そうに手当てをしてくれながらも、エジプトの『エ』の字も発しません。出発までアト40日!

かかりつけの整形医は言いました。
『大丈夫、大丈夫、これぐらいなら一ヶ月だね。アンタが痛いのを我慢するかしないかだけ、行ってらっしゃい行ってらっしゃい』
軽く仰いますが、痛い思いをするのは私よ、と心の中で抗議しながらも、このチャンスを外したら、
エジプト、行くチャンスあるかなあ?無さそう・・・ うん、思い切って行っちゃおう、行ってしまえ!・・・ 
とは言うものの、ギブスで固められた足を眺めながら、私の心は不安で揺れ動きます。
肝が据わったのは、もう旅行代金が戻ってこない、という期限が来た時。

こうして生まれてはじめて履くスニーカー、トレッキング用のステッキ、を頼りに私のエジプト旅行は始まりました。
 

                       カイロ空港

ピラミッド アソブアソブ アブシンベル ナイル シンデン バシャ カイロ 人々