遊ぶ  遊ぶ


遊ぶ、遊ぶ。
若い人たちがピラミッドの石の上に登ったり、腰をかけたりして遊んでいます。とてもうらやましい。お尻をこちらに、なかを覗き込んでる人、何か見えました?
一つが身長ほどもある大きな石です。とても楽しく自由な光景だと思いました
向こうに見える四角い建物はたしか、
大陽の船博物館です。大ピラミッドの南側から出土。後に、その隣にもう1隻の大陽の船が、早稲田大学調査隊によって発見されました。太陽神ラーは太陽の船に乗って航行するとされ、あのスカラベの転がす糞の玉は太陽と同一視されて大切にされました。私は後日小さなスカラベのペンダントをお土産にしました。
ピラミッドの入り口

ピラミッドの入り口まで歩いて行きます入り口のそばに立って
振り返ると、すごく高いところのような
気がしました。
思わず、怖いよーって
叫んでしまいました。
ラクダ
悠々とラクダにのってるおじさんに
見えますが、実は私たちに
乗らないかと
しつこく勧誘に来た人です。足が健在でしたら乗っていたことでしょう。
そばで見ると、ラクダって
結構怖そうなんです。
鼻息はぶふーっ!て言うし、
涎は垂れるし、立ち上がるとき、
ガックン!となるのですよ。
向こうに見えるのはカイロの街。
近いのにビックリしました。

私たちは、エジプトを扱った映画や小説にいくつか親しんだものです。
サムソンとデリラ、ベンハー、クレオパトラ、等々、そこでは巨大な力を持った王が庶民を虐げ、奴隷を使って権力を
ほしいままにする姿を散々見せられています。それはもう、先入観、固定観念としてこびりついていたりしますが、
我々の現地ガイドさん、彼女は、とてもチャーミングで、日本に住んだこともある、
優秀なガイドでしたが、彼女曰く、
”当時の王といえども、決して圧政を敷いていた訳ではありません。ちゃんとお給料も支払い、
病気になればお医者さんにもみせていました。”
と、我々に力説していました。彼女は間違った先入観で自国を見られるのは耐えられなかったのでしょう。
当時はイスラム教徒があちこちで色々な事件を起こしているときでしたが、
(たとえば、ハトシェプスト女王葬祭殿の乱射事件)
”イスラムの宗教が悪いのではありません。それを使う人間が悪いのです。” と・・・
彼女は愛国者でした。そして機を見て家にいるお子さんを気遣って携帯から電話をする
優しいお母さんの顔も見せてくれました。



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