０２．６．１９ ～ ０２．６．２８
湖水地方の旅
エジンバラからロンドンまで
かねてからイギリスの湖水地方の美しさは聞き及んでいましたが、今回訪れてみて聞きしに勝る
そのびくともしない落ち着いた美しさには
感嘆させられました。このびくともしないと言うのが一番私が強く感じたところでした。
でもこれだけの広さにこれだけの人口、そしてナショナルトラストでガッチリ護られている環境、
変わらないのが当然と言えなくもないな、と感じましたが、
美しい自然が損なわれず残っていると言う事は理屈抜きでいいに決まっています。
国土は日本の4分の３の面積ですが、２５％が山で、日本はその逆で７５％が山地です。
一番高い山でも標高１３００メートルほどとか。
でも、エベレストを征服したヒラリー卿ってたしかイギリス人じゃなかったかな？
と思って調べてみましたら、
彼はニュージーランドの人でしたが、登頂に成功したのは英国隊の一員としてでした。
高い山の無い国の人たちが世界最高峰を初征服したんですネ。
もっとも、イギリスはあちこちに植民地がたくさんありましたから登山の訓練の場には事欠かなかったかもしれません。
閑話休題、
緩やかな傾斜の山々、その裾に拡がる牧草地、ノンビリ草を食む牛や馬、羊たち、顔だけ黒い羊も珍しく、よく観ると
その方が美男美女に見えたりしました。
散在する石造りの家々、まるで絵葉書です。いいえ、これが絵葉書のモトなんです。
近頃は湖水地方のツアーの人気が高まっていると聞いたのに、行ってみると意外と旅行者は少なく特に日本人の旅行者には行く先々で、あまり出合いませんでした。
サッカーのワールドカップの時期と重なったからかもしれません。
ヨーロッパを旅行した人の中にはワールドカップが観られるのに
どうして今ごろこんなところを旅行してるの？と
不思議がられた人もいるそうです。
パリ空港の管制官のストで急に飛行ルートが変更になり、
名古屋ー成田ーロンドンーグラスゴー、グラスゴーからはバスでエジンバラまで1時間半の行程、
特にロンドン空港での5時間の待ち時間は私の体内時計をかなり狂わせました。
エジンバラのホテルに着いたのは夜中の１２：４５．
でも途中ウインザー城の幻想的なライトアップが見られたのは思わぬ副産物ではありました。
シャワーを浴ベッドにとびこみ翌朝からいよいよ旅は始まりました。
