チェスター
中世の面影を色濃く残す街チェスター。旧市街は全長約3キロの城壁で囲まれています(赤砂岩)。
城壁の四辺の中央にある、Eastgate(東),Watergate(西、westの間違いではありません)
Northgate(北),Bridgegate(南)、と、
この4つの門を結んで十字に交差しているその交差点がThe Cross、と呼ばれています。
街中を歩いてもそれ程時間はかかりません。
まず添乗員のKさんの後について少し歩いてざっとこの街の歴史を聴きました。
ローマがブリテン島にやって来、BC.5.にはにはシーザーがやってきます。そして、チェスター、ウインチェスター、ランカスターなどという町の名前が生まれます。カスターとはカストラが語源で、
城塞、ストラータは、軍島、を意味するそうです。後に16世紀には、リバプールにその地位を譲ります。
大聖堂の説明を聴き、「さあ、当時のコロッセオにご案内します。」と言われて行ったのが下の写真のやや窪んだ広場のようなところですが、みんな、コロッセオ、と聞いて思い浮かべたのがあの、ローマの大コロッセオなんですが、行ってみるとご覧のとおり。
失礼にも粗忽者の私は、「コロッセオって?どこ?」と聞いてしまいましたがその小さな広場がそうでした。
え?これが?とその可愛さにみんな思わず、なんだ、もっとでかいものかと思ったのに・・・・。
Kさんは「皆さんもうあちこち行ってらしてよくご存知なので・・・」と顔を赤らめる始末。
アナタのせいではないのよ、Kさん!
私たち3人は先ず城壁の上をぐるりと歩くことにしました。下を流れるのはD川、遊覧船もゆっくりと往き来していて美しい眺めです。城壁の上を歩いている人は少なく、チェスター近辺の風物を描いた自作の絵を立てかけて
売っている人がいました。観ていて心和むような、いい思い出になりそう、欲しいナ、と思って立ち止まり、
しばらく観ていましたが、何となく買いそびれました。
お値段の交渉の結果、双方の合意にイタラズ、というところでしようか。かってくるべきだったワ。
旅の買い物はいいと思ったらスグその場で買わなければ二度とめぐり合えません。
川を行く遊覧船はゆっくりです。日本の渓流下りは急流や、川中の岩を避けたりスリルがあるのですがゆったり、
のんびり進む様子は対照的、ここで一句、と言いたいところですが、
歌心のない私はあぁ乗りたいな、と思う程度にとどまります。
下右の茶色い川は支流のようですが、ここではカルガモの親子と行きつ戻りつ、あとになったり先になったり、
おくれてくる子ガモを気遣って、後戻りしたり、ゆっくり立ち止まって?泳ぎ止って?待っている母さんがモなど、
「ホラ、ホラ、あそこにいるわよ」とか「アレ、チビちゃんどこ?」とか、カルガモ一家と後になり先になり、
ホンワカしながら歩きました。
壁にもたれてじーっといつまでも見入っている二人連れの外人さんもいました。
ザ・ロウズ
この街の一番人気は、ザ・ロウズという二階建てのアーケード街です。
実際の建物は3,4階建てですが、かって道のあちこちにローマの遺跡が残っていたために、
それをさけるために商店が二階で営業したのがロウズ発祥のきっかけとか。
白壁に黒い梁(ティンバー)の建物が非常に美しい。
私たちも二階の商店街をあるきましたが、クラシックなロウズとはうって変わって、モダンなショッピングセンターになっていましたが、閉店時間をすぎていたせいか、それとも休日だったのか、
ガラス越しに店内を見るだけに終わりました。残念でした。
下の商店街の向こう見えるのがイーストゲートの時計台、美しいものです。
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