エジンバラ 
エジンバラ市の東やや北寄りのカールトンヒルから見た市内の景観です。
この丘から見るとエジンバラ市が一望に見渡せ、
この街が意外と海に近いことがよくわかります。

カールトンヒル
快晴のエジンバラです。
でも、雲のたれこめたちょっ憂鬱そうなエジンバラも経験してみたいと考えるのは旅行者のゼイタクというものでしょうか。
の丘は、ネルソン記念塔やナポレオン戦争戦死者の記念塔(未完成)、それにギリシャ風の建物など、まるで関連の無いものが集まっていて首をひねりたくなりますが、市内を見下ろすには格好の場所なので観光客があとをたたないようです。

丁度この日はギリシャ風の建物の下で映画の撮影らしきものが行われていました。何故かひとりキルトとバグパイプの男性がいて時折その響きをきかせてくれていました。観光客のためのサービスなんでしょうか?一緒に写真を撮りたい人たちに大人気でした。私たちも言うに及ばずです。
さて、お昼の食事はいよいよ名物料理ハギスの出番です。
 
 ハギスとは?羊の内臓にタマネギ、大麦、カラスムギ、それに香辛料をたっぷり利かせて、羊の胃袋に詰め茹でたものとあります。ここへ来る前から、モツ料理と聞いて恐れをなしていた私ですが、その土地のものは何でも試してみようという自分のモットーからいって食べずに引き下がるわけにはいきません。


 さて目の前に出てきたハギス。一見、ハンバーグの黒っぽいような、パサパサのような。臭みはかなりの香辛料で消してあります。付け合せのマッシュポテトと一緒に口に運べば、ウーム、考えようによっては、オツな味といえなくもない!なんせ、納豆や、なまこや、このわたで鍛えた舌ですから?左党に到ってはこれにスコッチウイスキーをかけて食べるとまたイケルと。


 それに、1月25日はスコットランドの国家的詩人ロバート・バーンズを記念してバーンズナイトと言うのが催されますがその時の正餐は伝統的な料理ではじまります。
メニューは羊の頭のスープ、干し鱈に西洋わさびとエッグソースを添えた料理、燻製の鱈、しかしなんといっても、メインはハギス。そして最後にはこの歌、
Auld lang syne,文字通り訳すと old long since,つまり、long ago,「遠い昔」、私たちが慣れ親しんだ「蛍の光」となります。


このようにハギスはスコットランドとは切っても切れない郷土料理のようですがイングランド地方では食べる人はほとんどないそうです。
 の時いただいたビールがヒースの花のビールですって。私には ハース、と聞こえましたが。話題は当然、あの「嵐が丘」へ皆一様にストーリーや、登場人物よりヒースの丘の方に印象を強く持っているのが感じ取れました。当然と言えば当然です。 殆どの人が10代に読んでいるのですもの。あのあやしげな愛憎の世界が理解できるわけありませんよね。
ヒースの花って案外知らない人が多いのです。私も物の本で読んで大体のイメージは持っていましたが、実際はっきり写真で見たことはありませんでした。
 下の写真はイギリス滞在のエッセーを書かれた新納先生からお借りしました。そして実際にあの丘一面のヒースと、冬の荒野のヒースの丘も見てみたいものと思いました。そうすればあの「嵐が丘」の雰囲気も実感で解るかも知れないなと・・・
左の写真は先生のお好きなベル・ヒーザという濃いピンクのヒース。見渡す限り紫の丘です。



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