ストラトフォード・アポン・エイボン                
 エイボン川のほとりのストラトフォードの街は、シェクスピア生誕の地として知られています。彼の生家は勿論のこと、彼にゆかりの建物や,劇場、そして彼の眠るホリートリニティ教会もあり、彼を賛奉する人にとっては一度は訪れたい地かもしれませんが、彼の作品を、少々読んだ私にとっては一寸意外なところでした。賑やかなメインストリート、美しいエイボン川、ゆったりと楽しんでいる旅行客たち、どれをとっても、この街の明るいイメージと、彼の作品の、例えば四大悲劇などの暗いイメージが先行してしまって、意外な感じがしたのです。でもこの考えは、『ハムレット』を書くためには、あのお城そっくりの暗ーいところに住んでいなければ『ハムレッ』が書けないと考えるのと同じで私の思い込みにすぎませんでした。天才は何処にいても天才なのです。

   

彼の父親は皮のなめしを生業としていましたから、家の中も仕事場を兼ねていました。
商品の皮袋とかが、通りから見えるようにつるしてありました。
外へ出ると私の好きな黄色いばらが壁を這っていました。家の前の大通りはショッピング街です。
 
  

街から一寸離れた郊外にある彼の妻、アン・ハザウエイの実家です。
建物としてはこちらの方が観光客には評判がよいようです。
鄙びた感じがします。内部は質素ですが当時としては裕福な家庭だったように思いました。彼女はシェクスピア との間に三人の子供をもうけますが、私は彼らの私生活については全然、知識が ありません。
シェクスピアは若くしてロンドンに移り演劇の勉強を始め、
劇作家として名を成していきました。
映画『恋に落ちたシェクスピア』はいい作品でしたが、ややコメディタッチの映画でした。
ほとんどフィクションとは思いますが、アンが観たらなんと言うでしょうね。

これはホリートリニティ教会へ行く道で出会った舟遊びとの様子と、髪を後ろで一つに束ねた現代風な男性と彼の愛犬の散歩風景です。観ているだけで飼い主と犬の信頼関係が感じ取れました。
川べりの樹々はたっぷりと葉を繁らせ公園の散歩道はきれいに手入れされとてもうらやましい環境です。
   
 

      
                     

 舟にはエンジンなど一切ついていなくてロープで手繰りながら向こう岸までわたります。
子供たちがたのしそうで、大人たちもまた静かにそれをサポートしています。
こういう平和な光景に人一倍弱い私はシャッターチャンスを待っているので、いつも、パーティの後ろから走って追いつかなければなりません。ふぅ・・
 イギリスの犬はきのうのスマートな犬といい、とてもよく躾がされていて気持ちがいいです。
この子牛ほどもあろうという大きな犬ですがご主人様にはとても従順です。一言で従います。
私たちも恐怖心をもたず犬に近づく事が出来ました。
私はイギリスが序々に好きになって来ました。イギリスは大人の国、というイメージがだんだん湧いて来ました
             
賑やかな街のショッピングストリートです。友人はどうしてもベッカムのネームのはいったシャツがほしいと頼まれていて、探し回りました。流石に名前入りのはなくてイングランドのマーク入りのTシャツをみつけました。
店員さんはニコニコしていましたが、これがスコットランドでしたらこうはいかなかったでしょう。なんせ、イングランドがブラジルに負けて、「ブラジル、バンザイ!」なんていってる人がいましたから・・・
私がイングランドのステッカーを買って、バスの運転手さんに見せただけでも、彼はほほをちょっとユガメただけでしたよ。


 私が欲しいと言って、周りのヒンシュクを買ったお人形。やっぱり買わなくて良かったでしょうか?
オバーサンはひとり、マニアッテマース。
              
    



Next