トロイ
        
 

ドイツ人、ハインリッヒシュリーマン(1822〜1890)は、ホメロスの叙事詩『イーリアス』に登場する、「トロイの木馬の」の伝説をずっと信じ、ついにこのトロイの遺跡を発見する。しかし、惜しむらくは、彼は学究者タイプではなく、宝探し的な人物。発見した数々の貴重な出土品や財宝は悉くドイツに持ち帰ってしまう。それはドイツの博物館に保存されていたが、第二次世界大戦のどさくさ?で多くは行方不明になってしまった。今ではロシアにあるのでは、と言われている。

遺跡は9層に別れた都市形成をなしているが、彼がやみくもに掘り返してしまったため、今でも発掘作業は難航しているとか。
訪れたヒッサルリクの丘、トロイの遺跡は明るい日差しのもとその全容をさらしていたが、エフェソスやペルガモと違い、上ものがすべて崩れ去り平坦に広がっているのが私にはなんとなく物足りない。
エフェソスやペルガモで当時の人々の息遣いを感じたつもりの私は、少し贅沢になっていたかもしれない。しかし、たとえ宝探し的であったとはいえ、情熱に従ってこれだけの遺跡を発見したことは驚嘆すべきことです。けれど、彼は大切なものは殆どベルリンへ持ち出してしまったので、トルコではあまりいい感情をもたれていないとか。
トロイ第九市の ローマ浴場跡
アテネ神殿跡の 彫刻
倉 庫 跡 生贄をささげるため の 場所


地層の重なりを時代順に番号が書いてある。トロイの時代は第7の地層らしい。
           
             木馬の中へ入ってみたけれど狭い。そしていささか玩具っぽい。          遺跡を出ると やっぱり 男の人たちと 猫
                       木馬の窓から手を振る人


夕日 ブルサの町へ向かうバスの 窓から
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