ツェルマット
ツエルマットの町が一番好き、可愛くて、という友達がいて、どんな所かと想像をめぐらしていた。
街はお花がいっぱいでとその人は言っていた。
駅を一歩出て、なるほど納得。 お店もホテルも花いっぱい!特に赤い花が、うわっといっせいに目に飛び込んでくる。これでもか!というくらいに。
 

街は端から端まで歩いても30分とはかからない小さな街。あのマッターホルンの登山基地となっているので、街のいたるところからあの山の独特のかたちを見ることができるのが驚きと同時に嬉しい。
 
駅 前 の 広 場 馬車でお迎えのホテルもあり 赤 一 色
街を走る車はすべてが電気自動車。通勤などは次の駅の大きな駐車場に自家用車を置いてそこまでは電車を利用するのだそうな。そこまで徹底しなければこの環境は守れないのでしょう。
町でごみの分別をしている子供を見かけた人もいる。
バ ス 通  り 教 会
通りを一本入るとサッカーを楽しむ人、観る人。 こんなキレイな花が至るところに 夕暮れ時の自転車の坊や
白 壁 の 家 ソーセージを焼いて売ってた買いそびれて残念 いろんな人 が 歩いている


町の中から、マッターホルンが見えるのが驚き 木造の古い家。鼠が入らないように石がくみこまれている穀物倉 ホ テ ル
タノシミにしていた、チーズフォンデュの店、レストラン・デユポン(DUPON)に行く事になる。真似事のようなオイルフォンデュはやったことがあるけれど、本場のものは始めて。

Tさんに、ツェルマットでいちばん古い店です。壁にも柱にも、店中にチーズの匂いが染み付いていてます。着るものは匂いがついてもかまわないようなものを着て行ってください、と言われて、益々好奇心と期待感が高まって、夕闇の中ぞろぞろとその店まで歩いていく。
すぐそこと言われた割にはカナリ歩いてついた店は、ナルホド時代を感じさせる天井の低い、灯りもほの暗いみせ。
 チーズフォンデユ と ラクレット

 瑯鍋に白ワインを入れてあたため、グリュエールチーズとエダムチーズをいれて、沸々と煮立てる。
 オイルフォンデユで真似事を したことはあるけれど、本格的なのは始めて。 
 スイスに来るについてのタノシミのひとつがこのフォンデユでした。


 四角に切ったバゲットを山と盛った籠が運ばれて来る。思わずその量の多さに驚くけれど、美味しくて瞬く間に平らげてパン
 のお代わり。スイスではパンだけの慣わしらしいけれど、私は、ポテトにからめて、たくさんいただく。

 細長いフォークのようなものをパンに突き刺してアツアツのチーズをからめ、くるくると10回まわしてから口に入れるのだと
 身振り手振りで給仕人が教えてくれる。 何故10回なの?と聞いたら、そのくらいまわさないと火傷をするぐらい熱いのだ   
 そうである。
 ナルホド。 みな、一回、二回、と数えながらくるくる回して口に運ぶ。 なかなか楽しい。

 後日ラクレット用のチーズをお土産に買ったけれど、とろけるチーズならなんでもよいとのこと。
 あの、鶏卵大のジャガイモを近所のスーパーで一度だけ見かけて、変わったポテトと、不思議に思ったことがあったけれど、
 あれは、ラクレット用の ジャガイモだったんだわと、このとき納得。  でも、男爵でも、メークインでもかまわないと思う。

 ラクレットは、セミハードのチーズ を、温め、ゆでたジャガイモに絡めてたべる。このチーズは、はやく食べないとすぐ冷めて
 固まってしまう 。 

 辛口の白ワインがよく合うそうな。 ビールとは消化の相性がが悪いというけれど、ビールで食していた人もいた。  
 その他に干し肉 (ビーフジャーキーをうすく切ったような味)  と、サ
ラダ。

 ちなみに体調を崩して部屋に残っていた人にきいたら、矢張りドアを開けた途端、強烈にチーズの匂いが したそうである

 

お店の雰囲気、わかるかしら・・・。 中央は干し肉。 右は珍しい 鶏卵大のじゃがいも ジャガイモの のっている皿は ラクレット。

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