サン・モリッツ
サンモリッツの有名なシンボルである太陽と文字のロゴは1930年以来観光業における最もも古いトレードマークとして、 現在でも使用されていて1937年には世界初の公式登録認定されています。(観光パンフレットより。)
スイス観光 は、一にも二にも天候次第といわれています。
いよいよ本格的な観光が始まるというこの日、なんだか朝から怪しい雲行き。この旅の運はあの、ビジネスクラスで使い果たしてしまったのかしら、などと冗談を言いながら、ハイジの里で有名なマイエンフェルトへ向かいます。
ところがマイエンフェルトへ近づくにつれ雨脚はひどくなるばかり。ハイジの像のある、ゾーリス橋についたときは、土砂降りで道はぬかるみ、村へ行くのは断念せざるを得ませんでした。ハイジの家といっても彼女は実在したわけではなく、童話の主人公ですから、それに当てはめて作った、それらしき田舎家にすぎないので、さほど見たいとも思いはしませんが、村までのハイキングコ−スは辿ってみたいものでした。
ゾーリス橋の傍にある小さな売店のお爺さんを観た時、まるであの、ハイジの物語に出てくるお爺さんそっくり。
わざとそうした人を置いたのかもしれないけど、でも、パチリ!正面のほうがもっといい風貌でしけど、流石に遠慮しました。
谷底にカメラを向けたりしつつ、電車を待つ。 ハイジの物語から抜け出てきたような髭のお爺さん グレイシャーエクスプレス
バ ス の ド ラ イ バ ー | ハ イ ジ の 像 |
ここからいよいよピッツナイル展望台へ向かいます。 リッパな山岳道路、流石観光立国だけあると感心しながらしばらく行くと、前方は、事故車の処理中。われわれのすぐ前の車なので逐一手に取るように事情がわかります。 車を観た同行の男性が思わず叫んだ。「アストンマーチンだよ、ほれ、あのジェームスボンドが’で最初につかったクルマだ! 聞いてみんなは思はずいろめきだつ。運ちゃんやポリさんの話を総合すると、なんでも、購入して三ヶ月、走行距離3000キロ。価格は、1000万とか2000万とか!こういうときの庶民の反応は面白い。 当事者には悪いけど、なんとなく、まあきのどくに!といいながらもホッペがゆるんでいる。 運ちゃん同志もニヤニヤしながら話し合っている。車は道路からワキの草っ原へ滑り落ちている。 人身事故がなかったのが幸い。油が漏れているらしく、そこへ砂を撒く作業が終わるまで、通行はストップ。 でも広々とした草原の中の道路なのでなんとなくのんびり。イライラしない。 |
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私はここで『ウルスリ』という言葉にであいました。何のことか判らず帰ってから調べたら、こんなかわいい男の子の絵本に出会いました。 地図に、ハイジの小道、の近くに、ウルスリの小道、というのがあったからです。 ウルスリのすず ゼリーナ・ヘンツ 文 アロワ・カリジェ 画 |
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ユリア峠を越えて、ピッツナイル展望台へ。 こんな道路を走っていくと事故車に出会った。 | |||
道路わきに滑り落ちた車 | クレーンで持ち上げられて運ばれて行った。 | 一人でツーリング。こんな人がカッコヨク見える。 |
昼食後いよいよピッツナイル(3057m)展望台へ。けれど、空模様は最悪、上へ上がっても回復する見込みはなさそうだけれど予定を変えることはできない。みな、ゴンドラに乗り込む。 お天気さえよければ足下にはエーデルワイスを僅かながら見ることもできるそうだけれど、この雨ではそれでなくても少なくなっている天然のエーデルワイスなど、見つけることは不可。 それでも、Tさんのあ、ホラあそこに!という声もきこえたけれど、到底私達に見つけることはできません。 展望台に上がっても眺望はゼロ、しばらくレストランの窓越しに外を見たり、ココアを飲んだりしていたけれど、結局、回復の見込みはなく、レストランや、みやげ物やの従業員達も全員下山する事になりました。 帰りのゴンドラが又悲惨!ピカっと光ったかと思うとすぐゴロゴロ!。ピシャッ、バリバリ!すぐ頭の上だ! そのたびにゴンドラは止まる。しばらく動かない・・・。 私は「光ってから止まってもおそくない?」と胸の内で抗議・・・。でも、ゴンドラを運転する小柄なオジサンは、一切無言で、下を向いたまま。 今、思えば、あの無言は、じーっと耳を澄まし、全神経で雷の光と音に集中し、ゴンドラを動かすべきかどうか判断していたのかもしれない。 ああ、あのビジネスクラスで、旅行のツキを全部使い果たしてシマッタ。 と、その時はみんなが思ったという。 |
シェパードがおとなしく主人を待っている | アイベックス(野生の鹿) アルプスの高地の岩地に生息し、絶滅が心配されている |
ガラスを打つ雨粒。 |