02/9/i6
京都府美山町知井北村
9月も半ば、やっと暑さもおさまりかけた頃、絵を書くための写真を撮りたいという友人と三人で美山のかやぶきの里をたずねるバスツアーに参加しました。白川村の合掌造りほどの知名度はありませんが、50戸の集落のうち30戸がかやぶき屋根の建築で、平成5年には重要伝統的建造物保存地区の指定を受けました。
現在、京都府文化財に指定されている、知井八幡宮や、善明寺、樹齢400年といわれる稲荷社のトチの巨木など、ゆっくりと歩いてじっくりと観たいものがあります。
一面に白い蕎麦の花、その向こうは黍畑、美しい日本の原風景の一つでしょうか。 | 苔むした屋根,てっぺんの、千木を並べたような造りは雪下ろしの作業のためとか。 |
バスから降りると、地元の若い青年(ボランティアのガイド)がいいました。
『こんな、なーんも無いところへ、町の人はわざわざ何しに来るんやと、ここのもんはみな言うとります』そして言葉を強めて言いました。
『外からみると茅葺の古ーい家ですが、中には、ファンヒーターもありますし、電化製品はみな揃うとります』・・・
それはそうでしょうとも。
私がこの風景を見たとき先ず思ったのは、今はともかく、雪の深い冬などは昔はさぞ大変だったでしょう、ということでした。
絵を書く友人は、電線がある・・・、と。私はいいました。いいじゃないの、電線は描かなきゃ。電気無くちゃ生活できないよ。
すすきとかやがはよく似ていますが、かやは水辺に生え、すすきは乾燥地に生育するのだそうです。川を隔てたところにかや場(はたけ)があり、かやの収納庫もありました。 | 重そうに頭を垂れる粟の穂。 |
やわらかく、暖かい感じ。一番のお気に入り写真 | 典型的なかやぶきの家 |
帰りはまた三時間かけて帰るのです。
しかも渋滞が無ければの話です。途中有名なお菓子やさんで、一服とのこと。
帰りのバスの中での私と友人との会話。
友、『旅行代金、3900エン、お土産代10000エン!』
私、『現地滞在一時間、内ボランティアさんの説明30分、お菓子や滞在40分!』
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