03/2/21

大徳寺の、七五三の庭を前にして座る女性の後姿。
なぜか気に入ってしまった私です。(観光ポスター

「寄れたら東寺へ寄りましょう、今日は骨董市の立つ日よ」、と言いながら、例によって三人組は、襖絵が観たい、茶室が観たいと、いつものように賑々しく、そして昨日までとは打って変わって暖かい日、キゲンよく新幹線の客となりました。目的は京都五山の一つ大徳寺です。「大徳寺って、利休が自分の木像を山門に上げて秀吉の怒りをかったというあの大徳寺でしょ?」と言う私に、二人は?という表情。あーら、知らないの、と私は心の中で呟きます。(えらそうに・・)
大徳寺は南北朝時代、大燈国師によって開かれ、広い境内には二十一の塔頭があり、応仁の乱(1467〜1477)で焼失し、一時期衰退しますが、一休宗純(あの一休さん)によって再興されました。秀吉が信長の葬儀をここで執り行ったことでも有名です。茶道に縁の深い寺でもあり、毎月二十八日には、利休忌法要が営まれその後、茶室、閑陰席(重要文化財)で茶会が行われます
残念ながら聚光院の茶席、閑陰席とそれに連なる四帖の桝床席は撮影禁止。そして真珠庵の長谷川等伯の襖絵や有名な苔庭七五三の庭も撮影禁止です。聚光院の閑陰席は、表千家七代目如心斉の好みと伝えられていますが、三帖台目切りの下座床、始めてみる本当の茶室らしい茶室、心に深く刻まれました。たった三帖の空間でアソブ侘びとは、寂びとは・・。私には遠い世界。
大 徳 寺
梅林にびっしり並んだ梅よりこういうのが好き。紅梅白梅 塔頭のひとつ。
境内の塔頭のお庭。 杉玉

これは山崎の博物館にある茶室待庵の写しです。一度目にしたいとずっと思っていたのですが、博物館に再現されている新しさのせいか、あまり感激がありませんでした。本物は近くの個人のお宅にあるようでした。予約が要るので拝見することは出来ませんでした。 お庭をお掃除している人。
 ここには狩野派の襖絵や利休作の苔庭があります。石組みが多いので
百積の庭と呼ばれています。石庭とは違ったやわらかな味が私は好きです。
  真珠庵の七五三の庭。史蹟名勝の彼山水庭園。
     飛び石は飛蝶形とよばれています。
今宮神社
境内 境内
五百盤(いにわと読みます)の漬物定食。こんなんばっか。
タノシイ看板
歩いていて見つけた古ーい木造三階建て。お豆腐やさん。階上では食事が
とれるみたい。お客が並んでいるちころをみると評判のお店?
こんな建物を見つけたのがこの日一番の収穫のような気がしました。
バス停で道を訪ねた若いサラリーマン風の男性が、この『一日乗車券』を
持っているのを見て、「あ、持ってはるの、それ、
ごっつうええで!」と、
のたまった。嬉しくなってシマッタ。
北野天満宮
北野天満宮は梅がきれいと聞いていたので行ってみたけれど、人が多くて今ひとつ。

東寺へ行くつもりで京都駅まで来ましたが、時間が無さそうと、又四条へ逆戻り。お代わり自由の喫茶店でコーヒーを。気がついてみると、ペットボトルのおちゃも口にせず歩きまわっていました。コーヒーの香りに生き返ったようです。さあ、錦市場へ.。

漬物やさん 相変わらずのカワイイ小物やさん
京都の帰りは必ずこのお店。
駅の上なのでとても便利。


京の雛菓子は色彩で。おみやげ


top 京都トップへ