イスタンブール (二日目)
ホテルは、K君曰く、「ガラタ塔からホテルまで歩いて5秒デス!」 それがいいかどうかは別としてほんとにそうだった。そのホテルは、個人のお邸をホテルに改築した!という触れ込みであった。

それを聞いて私はいつかTVでみた、家具調度すべてトルコ風の素敵なお邸をイメージしてしまった。 ガラタ塔は新市街地区のごみごみしたところにある。そこから歩いて5秒! 推して知るべし。あまり近すぎて塔の写真も撮れやしない。 でも周りの下町風の雰囲気も捨てがたい。ホテルの向かいは八百屋で、隣は骨董屋であった。三泊している間何べん顔を突っ込んだかしら?見るだけだったけれど。

この日の朝、出発しようとする私たちはこんな光景を目にした。ホテル前の広場である。テーブルを出して食べ物をずらりと並べ賑やかに談笑している男性たち。中にはネクタイを締め、バリっとスーツを着ている男性もいる。朝8時前から何事?といぶかる私たち。お祭りの朝はこれがきまりなのだそうな。けれど、女性の姿は皆無。これがイスラムの風習なのか?
正面に見えるのがガラタ塔 ラマダン明けの朝には戸外に集まって食事をする。それも男性のみ、子供ですら女の子は見当たらない。 八百屋?雑貨や?
                          
金閣湾にかかるガラタ橋はイスタンブールの町を二分している。 この橋は二階建て構造になっていて、階下はレストラン街。ここで売ってっている名物、鯖サンドが美味しいといってK君が皆に買ってくれたけれど、おばさんたちにはいまいちでしたよ。
一番印象に残った花やさん、おばあさんが一人ぽつんとすわっているだけ。 右の大きな花屋とは10メートルも離れていない。私だったらどっちの花屋さんで買うだろうと考えてしまった。大きな花屋にはあり得ない色の花々が見える。スプレーで色を吹き付けるのだそうな。
焼き栗 美味しかったナ! 名物 ケバブをつくっている。 路上でよく見かけるパン屋
   共和国記念碑    銅像の中心が、建国の父、アタチュルク
    独立戦争で活躍した従者が取り囲む
ドルマバフチェ宮殿を クルーズ船からみる。立派! ルメリヒサル要塞、堂々として素晴らしい 
陸のほうから上がってみたい
きれいなヨットが停泊している
ブルーモスク (正しくは スルタン アフメト ジャミイ)
ブルーモスクは、第14代スルタン・アフメト一世によって、1609年殻1616年まで7年かかって建設され世界で最もも美しいモスクといわれている。
このモスクは、珍しく6本のミナレットを持つ。普通は4本。小さいモスクでは2本のところもあるけれど。

スルタンは金のミナレットを作れと言ったのに、金(
ALTIN=アルトゥン)と、6(ALTI=アルトゥ) との発音が似ていたため聞き違えて6本になってしまったと言い、物議をかもしたそうな。結局6本におちついたけれど、なんともいい加減というか、のどかというか、おおらかな話である。写真の向かって左のほうにもう2本立っている。
ブルーモスク ブルーのステンドグラスが美しい 丸いドームの天井
 
  一人の男の子が誰に言われたでもなく、礼拝を始めた。 口が開いているので、何かを唱えているのは間違いない。こんな小さい子が?と私だけでなく、ダイヤ柄のセーターを着た若い男性も注目して携帯カメラでうつしていた。携帯を持った手が右端にも見える。
坊やは立ったり座ったりの礼拝を三度繰り返すと、スタスタと私の前にやってきてじっと私を見上げた。私も見つめ返したけれど、こんなとき、交わす言葉がわからないのがもどかしい。

カメラをかまえていると、一人の男の子が写真を撮ってくれと近寄ってきた。いいよ、というとたちまち友達数人を呼び寄せてこの有様。ザンネンなことにこのときの私はデジカメの不具合でコンパクトカメラであった。自分たちの写っているのを見ることも出来ないのに、それでも大喜びなのは一体なんなんだ。    
スタンブール (三日目)
いよいよ、日程最後の日。
自由散策とはいいながら、やっぱりみんなK君の案内に頼る。私一人離れるのも心細い。
オリエント急行の終点、シルケジ駅 ホームに人気が少ないのが意外であった 世界一短い地下鉄、チュネルの駅


繁華街、イスティクラル通り


日本ではあまり見られない靴磨きが
あちこちにいる
ハミガキの宣伝かとおもったけれど、コメディの広告らしい
路地は下り坂。日本と同じようなホウキとチリトリ 前から撮りたかった 仲よし観光客
横丁にはいると。みんなに試食をさせてくれた気前のいい子 魚の並べ方が面白い 八百屋さんの店先 日本と変わらない
ベル バラス ホテル。オリエント急行の会社が乗客のために建てた高級ホテル。グレタ ガルボ、などが泊る。 ホテルの内部 アガサ クリスティの宿泊した部屋は、案外狭い。
ベッドと小さな執筆のテーブルがあるだけ。
ホテルへ戻り、その後空港へ。見逃したところをもう一度行ってみたい、と思わせる面白いところでした。けれど、単に一過性の観光客としてみるトルコと、国家的な目標にヨーロッパの一員になること、つまり『EU加盟』を目指しているトルコにはまだまだ克服するべき困難な課題がたくさんある。そういう目でトルコを見ることも忘れてはならないことのようです。
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